実践性ボルダリング試論

だが、すべて冗談

【シューズレビュー】1足目:Sportiva フィナーレVS

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はろー。急に始めたこのコーナー。

おれはクライミングもクライミングシューズも大好きで、今日も新しいシューズを買ったのですが気付いたら9足目でした。

 

多いのか少ないのかは知りませんがほぼ全て違うシューズを履いてきて、それぞれの特徴やら何やらも多少は相対的に見れるようになってきた気がするような、しないような……。

 

よう分かりませんが、記録も兼ねてシューズのレビューなんかをしてみたいと思います。1足目はSportivaのフィナーレVS。

数少ない(?)Sportivaのエントリーシューズであり、おれの初めてのマイシューズでもあります。

 

Sportiva フィナーレVS

  • 使用時期:2018年5月〜2019年1月
  • 購入サイズ:EU39

※足は実寸23.7cm/幅普通/甲高/踵浅め・細めのギリシャ

 

確かボルダリングを本格的に初めて3ヶ月くらいしてから買ったんだったかな……。

新宿のエルブレスで買ったのを覚えています。

当時はシューズのサイズ感なんて分かってもなく、今にして思えば相当余裕のあるサイジングですが(おれの適正サイズはEU36)、まぁ、ビギナーなんてそんなものでしょう。

 

基本スペック

  • アッパー素材:スエードレザー
  • ソール素材:Vibram XS Edge 5mm
  • ダウントゥ:なし
  • ターンイン:なし
  • ウィメンズモデル:あり

 

アッパーはSportivaの定番スエードレザー。

そんなことより驚くべきはソールの厚さ! いや5mmて! あのミウラやカタナだって4mmやぞ……今調べて分かったけどほんと驚いたわ……。

 

各種性能

  • スメアリング:2/5点
  • エッジング:3.5/5点
  • ヒールフック:4/5点
  • トゥフック:2/5点
  • 掻き込み:3.5/5点
  • 足裏感覚:1.5/5点

 

なんだか随分と低いスコアになっちゃいましたが、 書いてて気付いたけどフィナーレの良さはこういった点数には出ないんだよなぁ。

 

まずはその快適性。サイズにゆとりがあるから当たり前といえばその通りなんですけど、素直な足型でストレスを感じません。

 

そして違い締めのベルクロが非常に優秀!

オーバーサイズでもガッチリ足を拘束してくれて、グラつきもかなり抑えてくれます。2Q以上の点に乗るようなシビアなエッジングとかだと流石に力が逃げますが、ジムによるけど3〜4Qくらいまでなら対応できるんじゃないかな。

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ソールも一体型なので素直なフットワークをこなせます。

特に初心者なんかはインサイド、アウトサイドができないは愚か土踏まずでホールド踏むじゃないですか。そんなときも分厚く硬いソールが痛みを和らげてくれます。

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いいんですよはじめは土踏まず使っても。どーせ登るうちにフットワーク覚えるんだし、それまで快適に履けることは非常に重要ってのがおれの持論。

 

その分足裏感覚には期待できませんけどね。その辺はセカンドシューズで覚えましょう。

そして何気にヒールは優秀。剛性と柔軟性のバランスがちょうど良い! 基本は引っ掛けるタイプのヒールですが、程よく潰れてくれてフリクションも稼げる。

個人的に一番使いやすいタイプのヒール……というかフィナーレ履いてそういうヒールが好きになったのかな。

当初からヒールフックよく使ってましたし。

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シューズの特徴

  • ソールの剛性:かなりある
  • アッパーの伸縮性:結構伸びる
  • 耐久性:抜群!

 

何より特筆すべきはその耐久性!

週3のペースで登って8ヶ月ほど使用しましたがまだまだ現役です。流石に出番はもうないですが、もう半年くらいはいけるんじゃないかな……。

 

アッパーはスエードだけあって使い込むほどにしなやかに伸びていきます。ただビロビロになるのではなく、より足の(厳密に言えば甲の)形にフィットしてくれるといったところでしょうか。

一方でソールはXS Edgeだけあって硬く、そしてブ厚いのでほぼ購入当初からのコンディションを維持してくれています。

 

サイズ感

基本的に細すぎず太すぎず。ヒールも浅めですし、日本人の足型にはかなり合うんじゃないでしょうか。

足のボリュームは人によって様々だと思いますが、フィナーレは甲の部分がスニーカーのシュータンみたいになっていて、かなりガバッと開いてくれます。これを先述のベルクロで締める構造なので甲が標準〜高めの人にとってはかなり調整がしやすい作りになってるんですよね。

逆に甲が低めの人はサイジングの難易度が上がるかも。

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どの木型(ラスト)使ってるかは、 いちおう調べたんですけど分かりませんでした。

 

 

総括

 総じてビギナーに寄り添ったシューズだという印象。

「快適で」「痛くない」ってエントリーシューズには何より大事なことだと思います。

さすがに1足目でメーカー推奨サイズ以上に攻める人はいないと思うんですが、1〜2サイズほどでかくても性能を損なわず、かつ快適に履けるという意味では、非常にビギナーフレンドリーなシューズと言えるのではないでしょうか。

 

そのぶんレンタルシューズと比べて「なんだこれ! すげぇ!」て感動が薄いのは事実ですが。

でも長く付き合えるシューズなのは間違いないと思いますよ。

少なくともおれは1足目がコイツで良かったと今も思ってるし。

 

あとあんまり履いてるひともいないので、他のクライマーと被りたくないと思う方にもオススメですね。おれも決め手はそこでした。

 

なんだかダラダラ書いてたら長くなっちゃいましたね。

 

以上!!